アレクサンダー・コブリン ピアノ・リサイタル@新潟市民芸術文化会館(2009.9.27)
りゅーとぴあ・ハイドン・ツィクルスNo.3 ピアノ・リサイタル・シリーズNo.21
アレクサンダー・コブリン ピアノリサイタル
■プログラム
ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI/37
ハイドン:ソナタ ホ短調 Hob.XVI/34
ハイドン:アンダンテと変奏 ヘ短調 Hob.XVII/6
(休憩)
ハイドン:ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI/52
ベートーヴェン:ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1
■アンコール
ハイドン:ソナタ ハ長調(Hob.XVI/50 第1楽章?)
ショパン:練習曲 op.25-2
シューマン:幻想小曲集「なぜ?」「飛翔」
ショパン:前奏曲 op.28-7
ハイドン+ハイドンに捧げられたというベートーヴェンのソナタの組み合わせです。
コブリンが今まで日本で演奏したハイドンの曲を、わかる範囲でピックアップすると
○ソナタ Hob.XVI/29,48,23,34,21,52
○アンダンテと変奏曲 Hob.XVII/6
ほとんどの場合メインディッシュというよりは前菜だったし、ずしーんどしーんとインパクトがあるわけではないので、このうち半分はどんな曲か思い出せない(笑)。
オールハイドンと聞いて最初に思ったのは「いくら美味でもサラダとサンドイッチだけだったらどうしょう」でした。結果それは杞憂でございまして、最後のベートーヴェンが素晴らしいシメとなりました。
前半のハイドンはどれも精緻のきわみで、そこまでやるのか、という感じでした。ざらつきやトゲトゲを徹底的に排し、意味のない爽快感は許さず、常に音楽的であり歌があり。
ストイックかつロマンチック。毎度書いている気がするこの言葉が思い浮かびます。
37番は楽しい曲で好きなんですが、第2楽章はあんまり印象になかったんですね。その第2楽章がとてもすてきで、こんなにも歌にあふれていたのかと思いました。attaccaで第3楽章が始まると春の陽が差したような幸福感に包まれクラッときました。同じ楽譜を見つめていても、どうしてこんなに見える世界が違うのだろう。ピアニストが身近な曲を弾くたびに思います。
アンダンテと変奏曲を聴くのは2回目です。前回の印象は「551のアイスキャンデーのあるときー!ないときー!」でした。短調(悲しい)と長調(楽しい)で顔つきまで変わっていたという(笑)。今回の表情はニュートラルでした。コーダはどんどこ盛り上がるんですが、そこでも叫んだりせず、節度ある態度を崩しませんでした。
後半のソナタ52番。これはテレビでも放送されましたし、ヤマハ・アバングランドのCMでも弾いているし、辻井君で有名になった(笑)クライバーンコンクールでも弾いていたし、最近のコブリンといえばこの曲、なのではないでしょうか。くつろいで聴ける安心感があります。テクニカルな曲でもあり、展開が楽しい。
最後のベートーヴェン1番ソナタ。圧巻でございました。昨年のテンペストの例があり、一抹の不安があったのですが、この曲は冒頭数小節しか知らなかったので、こういう曲なんだ~、と素直に聴けました(このソナタを勉強なさった方はどのようにお感じになったのでしょうか?)。渾身の演奏。どんどん集中していって、最後のほうは息をするのも忘れるほどでした。コブリンの額から汗がキラッと落ちるのが見えて間もなくドラマチックに曲が終わり、めっさめさめさめさかっこよかった~!!!は~、思い出すとドキドキします。
会場からは大拍手。お客様の数は正直多くなかったのですが、どのお客様も最初から終わりまで興味を持って聴いているのがわかりました。コブリンさんも嬉しそうです。
アンコールは大サービスで5曲。ショパンとシューマン。毎回ブラームスのop.118-2かショパンのノクターンop.9-3を期待するのですが、弾いてくれたことはまだありません。。。4曲目が終わったときに上着のボタンを留めて「もう終わりよ」とメッセージを送ったにもかかわらずw拍手鳴り止まず、私が「お黙り太田胃酸」と呼んでいる前奏曲を弾いてコンサートはおしまいとなりました(かつてもしつこい熱心なアンコールに対し、この曲を弾いて終わりにしたことがあった)。最後に右手を左胸に当てて感謝の意を表しておられました。
コンサートの後、といえば、サイン会ですね。CDは飛ぶように売れておりました。サインを求める列も長かったです。現地で合流したかわやなぎさんと二人、列に並びましたとも。コブリンが記念写真に気軽に応じているのを見、二人ともバッグからデジカメを出しました(笑)。かわやなぎさんがしっかりと伝えたいことを話しかけていらっしゃるのを見て、私も何か話さなくっちゃ!と勇気をもらいました。じつは何も考えてなかったんですよ。かわやなぎさんとコブリンのツーショットを撮影するという重大な任務を果たし、いよいよワタクシの番でございます。サインをもらいながら「3月にソウルアートセンターでKBSオーケストラとやったラフマニノフ2番を聴きに行きましたよ(という意味にとれる単語を並べただけ)」と伝えたところ「えっ、あなたがですか?」とすげー驚かれました(笑)。ストーカー行為と思われたか喜んでもらえたかは不明ですが、笑ってくれた気がするので(ほんっとに毎回、その瞬間のことはよく覚えていないのがクヤシイ)たぶん喜んでくれたんじゃないかな。希望的観測。その後かわやなぎさんに記念すべき初ツーショットを撮っていただきました。家宝です。列で待っている間にかわやなぎさんが「コブリンを待ち受けにするのもちょっと…」とおっしゃったのでロビーに響き渡る声で大笑いしてしまったのですが、写真がとてもよく撮れていたので、シッカリと携帯待ち受けにセットしました。かわやなぎさん、ありがとうございました。
今回は前日からかわやなぎさんとご一緒させていただき、気分も大いに盛り上がり、おかげさまでとても楽しい2日間を過ごすことができました。幸せです。コンサートも大成功で、スタディ・コンサートでお客さんとピアニストが馴染んでおけたのがよかったんじゃないかなと思いました。
会場での盛り上がり、あの拍手、サインを求めるファンの列、その嬉しそうな顔、どの会場でも大体いい感じなのに、なぜか世間的には盛り上がらない不思議。なぜだろう(笑)
そうそう、かわやなぎさんがゲットした情報です。今度ハイドンを録音するそうですよ!




















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